五十嵐レディースクリニック

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HPVワクチン

HPVワクチン

HPVワクチンの種類・効果・副反応・接種時期や費用について詳しく解説します。
川崎市の五十嵐レディースクリニックでは、産婦人科専門医が安全性に配慮した接種を行い、
大学病院と連携した体制で安心してご相談いただけます。

このような症状・お悩みは
ご相談ください

  • 接種できる時期の子どもに受けさせるか
    迷っている
  • ワクチンを打つとどういう効果があるか知りたい
  • 何歳まで打つ意味があるのか知りたい
  • 男性はどうしたら打てるのか知りたい
  • 副反応が不安でなかなか踏み出せない
五十嵐レディースクリニック院長 五十嵐豪
五十嵐レディースクリニック
院長 五十嵐 豪

日本産科婦人科学会専門医・女性ヘルスケア専門医として産婦人科医療に長年携わり、聖マリアンナ医科大学産婦人科学の臨床教授も務めています。現在は医療法人寬繋会 五十嵐レディースクリニック理事長として、地域の女性医療に力を注いでいます。

CONTENTS もくじ

HPVワクチンとは?

HPVワクチンについて

子宮頸がんの原因の95~99%は、性交渉によってヒトパピローマウイルス(human papillomavirus :HPV)への感染によるものです。最も高頻度に検出されるのはHPV16型で、2番目がHPV18型です。子宮頸部の細胞がHPVに感染すると細胞周期の攪乱がおこり、遺伝子発現異常が増幅されます。さらに、そのほかのまだよくわかっていない発癌因子との相乗効果により最終的に癌化するといわれています。

  • 2価ワクチン、4価ワクチンはともにHPV16・18型の感染を予防し、性交未経験の女性に接種した場合には子宮頸がんの60~70%の予防が期待できます
  • また、9価ワクチンはHPV16・18・31・33・45・52・58型の感染を予防し、性交未経験の女性に接種した場合には子宮頸がんの約90%の予防が期待できます・。
※1,2参考文献はページ下部にあります

HPVワクチンは誰がいつ受けるべき?

HPVワクチンの接種が最も推奨される年齢は、10~14の女性です。 現代女性の初めての性交渉年齢の平均は16歳といわれ、10年前の18歳より早まっています。 そしてHPVワクチンはすでにHPVに感染している場合に治療的効果は全くありません。 そのようなことから、まだHPVに感染する前、すなわち性交未経験のうちに接種することが最も重要です。感染前にワクチンを接種した方が感染前よりも予防効果が高いこと、そしてワクチンに対する免疫反応が思春期では特によく、高い抗体を保ち続けるからです。 次に優先的に接種が推奨されるのは、15歳から26歳までの女性です。性交未経験であれば、14歳までの女性と同等に髙ワクチン効果が見込まれています。そして、これまでの研究では45歳の女性までワクチンの有効性が証明されています。 一方、46歳以上の女性へのワクチン接種による効果のデータがないのですが接種は可能です。 ※1参考文献はページ下部にあります

HPVワクチンの副反応

女性によくある性感染症の症状

副反応について

9価ワクチンの国内臨床試験では部分的な副反応として

  • 疼痛(89.9%)
  • 発赤(34.0%)
  • 腫脹(40.0%)
  • 全身的な副反応として
  • 頭痛(14.6%)
  • 発熱(5.0%)
  • が認めれています。
国際共同後期第Ⅱ相、第Ⅲ相試験において失神や継続する不随意運動といった副反応は発生しませんでした。 予防接種ストレス関連反応といって、接種時の不安などを契機に早い時期には過換気、手足のしびれ、めまい、失神など、遅い時期に脱力、麻痺、異常な動き、不規則な歩行、言語障害などが起こるといわれていますが多く発生することはありません。 予防のために医療者は接種前後の極度の不安や緊張感を取り除くこと、有効性及び安全性に関する十分な情報提供とコミュニケーションを図ったうえで実施することで避けることができるようです。 WHOもHPVワクチンの安全性に関して、定期接種を見直すような重大な有害事象はないと報告しています。 しかし、万が一、接種後に注射部位ではないところの痛み、しびれ、脱力などの症状が出た場合には速やかに受診しお知らせください※1参考文献はページ下部にあります

HPVワクチンの種類

HPVワクチンには「2価」「4価」「9価」の3種類があり、それぞれ予防できるウイルスのタイプや適応範囲に違いがあります。 子宮頸がんの主な原因となるウイルスを防ぐ2価ワクチン、さらに尖圭コンジローマなども予防できる4価ワクチン、より幅広いタイプのウイルスに対応できる9価ワクチンと、選択肢は広がっています。 ここでは、それぞれの特徴や違いをわかりやすくご紹介します。※1,3参考文献はページ下部にあります
種類名 特徴
2価ワクチン
(サーバリックス)
HPV16・18型をカバーでき、10歳以上の女性が対象となります。
少なくとも10年以上は効果が維持されると確認されています。
4価ワクチン
(ガーダシル)
HPV6・11・16・18型をカバーでき、9歳以上の男女が対象となります。
子宮頸がんやその前がん病変の予防効果に加え、外陰上皮内腫瘍、腟上皮内腫瘍、尖圭コンジローマ、肛門がんおよびその前駆病変に対しても予防効果があります
ただ、男性への接種は4価ワクチンのみが認められていますが、定期接種(公費となるか含め)への導入は検討段階です。
少なくとも10年以上は効果が維持されると確認されています
9価ワクチン
(シルガード9)
HPV6・11・16・18・31・33・45・52・58型をカバーでき、9歳以上の女性が対象となります
子宮頸がんの約90%の予防効果に加え、外陰上皮内腫瘍、腟上皮内腫瘍、尖圭コンジローマに対しても100%に近い予防効果があります。
少なくとも10年以上は効果が維持されると確認されています。

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当院で受けられるHPV予防接種(ワクチン)

当院では4価ワクチン(ガーダシル🄬)と9価ワクチン(シルガード9®)の接種ができますが、
皆様全員9価ワクチン(シルガード9®)を接種されています。

HPVワクチン接種の流れ

STEP01

クリニックのご予約

川崎市の公費による接種をご希望の方、自費での接種をご希望の方どちらも一度クリニックにお電話いただき接種日のご予約をお願いいたします。

STEP02

ご来院

接種日当日は、公費での接種の方はご家庭に届きました問診票と母子手帳を、自費での接種を希望される方も母子手帳を忘れずにご持参ください。

STEP03

HPVワクチンの受診

HPVワクチンを接種していただきます。 当院では4価ワクチン(ガーダシル🄬)と9価ワクチン(シルガード9®)の接種が可能です。

性交渉未経験の女性に接種した場合、子宮頸がんの約90%が予防できると期待されているワクチンです。未接種の方は是非ご検討ください。HPVワクチンを接種しようかどうか悩まれる方からのご相談をこれまでたくさん頂いております。ご自身の娘さんの接種、あるいはご自身の接種について不明点や危惧されることがありましたらお気軽にご相談ください。ご連絡をお待ちしております。

HPVワクチンの費用

ワクチンの種類 施術回数 金額
4価ワクチン(ガーダシル®) 3回分一括払い 46,350円(税込)
4価ワクチン(ガーダシル®) 1回分 15,450円(税込)
9価ワクチン(シルガード9®) 3回分一括払い 87,550円(税込)
9価ワクチン(シルガード9®) 1回分 29,200円(税込)

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川崎市に住民票があり、12歳となる日の属する年度の初日から16歳となる日の属する年度末日までの間にある女性【小学校6年生(相当)~高校1年生(相当)の女子】は公費にて接種ができます。 原則ワクチンは自費になります。当院では4価ワクチン(ガーダシル®)3回分一括払い46,350円(税込)、1回では15,450円(税込)。 9価ワクチン(シルガード9®)3回分一括払い87,550円(税込)、1回では29,200円(税込)です。公費による接種を希望される方はご来院またはお電話でのご予約をお願い致します。 また自費による接種をご希望の方は、一括払いの後に予約をさせて頂きます※4参考文献はページ下部にあります

POINT

保険は適応されませんが、女性は年齢により公費での接種ができます。

よくあるご質問

A 最も推奨されているのはまだHPVに感染していない初めての性交渉の前に接種することが重要であることから、10~14歳の女性が最も推奨されています。次に15~26歳の女性。45歳までの年齢でワクチンの有効性が証明されています。一方で46歳以上の女性への接種は、臨床試験などによるデータがないので有効性は不明ですが接種することはできます。
A生理中でも問題ありません。
Aワクチンを接種した部分の痛み、赤くなる、腫れるなどがあります。ほかに頭痛や発熱の症状を起こす方もいらっしゃるようです。
A男性への接種は4価ワクチンのみが認められ、尖圭コンジローマ、肛門がんの予防効果があります。私自身の個人的な意見ですが、男性自身が感染しないために、パートナーに感染させないために接種すべきと考えています。
A4価ワクチン(ガーダシル🄬)と9価ワクチン(シルガード9®)ともに、初回接種から2か月後に2回目、6か月後に3回目の接種を受けてください。9価ワクチン(シルガード9®)においては、15歳の誕生日の前日までに初回接種をした場合は、6~12か月の間隔を置いた合計2回の接種とすることができます。
A特に検査は必要ありませんが、以前接種していないかを確認するために接種当日は母子手帳をご持参ください。
AHPVワクチンには子宮頸がんや子宮頸部異形成、すでに感染したHPVを治療する効果はありません。また、接種することですべてのHPV感染を予防できるというわけではありませんので定期的な子宮がん検診をうける必要があります
A接種直後の過激な運動は控えた方が良いですが、旅行や入浴に制限はありません

川崎市でHPVワクチンのご相談なら
五十嵐レディースクリニックへ

当院は、厚生労働省が2022年にHPVワクチンの接種を再開して以来、キャッチアップ接種をされた方も含め数百人の方が当院でHPVワクチンを接種されていますので経験が豊富です
さらに、私は地域におけるHPVワクチン接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関である聖マリアンナ医科大学病院の臨床教授をとして、定期的に大学病院で診療しています。
HPVワクチン接種のあとに気になる副反応が出現した場合には速やかに大学病院での診療をご案内できる連携が取れています
どうか安心してHPVワクチンを接種して頂きたいと願っております。
ご不安な点、気になることなどいつでもご相談をお待ちしております。

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五十嵐レディースクリニックでは、
川崎市で避妊や生理痛、更年期症状など女性特有のお悩みを丁寧にサポートしています。どんな小さなことでも構いませんので、どうぞお気軽にご相談・ご予約ください。

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この記事の監修者
五十嵐レディースクリニック院長 五十嵐豪
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院長 五十嵐 豪

日本産科婦人科学会専門医・女性ヘルスケア専門医として産婦人科医療に長年携わり、聖マリアンナ医科大学産婦人科学の臨床教授も務めています。現在は医療法人寬繋会 五十嵐レディースクリニック理事長として、地域の女性医療に力を注いでいます。

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